（公社）発明協会主催の令和6年度四国地方発明表彰にて「マスカーテープ（特許第6703934号）」の発明者である小川課長(合成樹脂事業部 四国営業所)が発明奨励賞を受賞しました。
本発明は、車両等に塗装を施す際に用いられるマスカーテープに関するものです。
マスカーテープは、近年人気を博しているツートンカラーに自動車を塗装する際、使用されます。
ツートンカラーの自動車は、自動車全体を塗装した後、非塗装部分をマスカーテープで被覆した状態で任意の箇所に塗装を施すことでツートンカラーになります。
そのため、マスカーテープには、自動車の形状に追従する追従性、塗装後の高温焼き付け乾燥に耐えるための耐熱性、作業者が作業を円滑に行うための柔軟性、フィルムの折り目などに起因するピンホールの発生を抑制する耐ピンホール性が必要とされます。
本発明のマスカーテープは、ポリアミド系樹脂を主成分として含む両外層と、ポリオレフィン系樹脂を主成分として含む芯層からなる多層フィルムとすることで、追従性、耐熱性、柔軟性、耐ピンホール性、さらに塗料付着性に優れる構成となっており、自動車塗装用として好適に使用することが出来ます。
本発明に係る製品（ラミトップ®マスカー）は、大手自動車メーカーより採用されてきた実績があり、今後も売上の向上が期待されています。