要素技術・設備紹介

製 膜

製膜技術とは、様々な樹脂を押出機で溶融しダイから押出し、押出した樹脂を冷却してフィルムを得る技術です。当社では、インフレーション法とTダイ・キャスト法を用いています。

インフレーション法 簡略図

インフレーション法

溶融樹脂をインフレダイからチューブ状に押出し、チューブ内に空気を吹き込み、風船のように膨張させ、ローラーで引っ張りながら冷却してフィルムを巻き取る。

Tダイ-キャスト法 簡略図

Tダイ-キャスト法

T字型のダイに溶融樹脂が供給され、マニホールドで樹脂がダイ両端まで広がった後、リップの空隙からフィルム状に吐出される。その後、冷却ロールで冷却し、フィルムを巻き取る。

設備・方式 特徴
  • インフレーション機
  • Tダイ - キャスト機
  • 原材料の特性に合わせた最適な製膜プロセス選定。
  • 小規模の試作から量産対応までの検討が可能。
  • 単軸押出機(単層、多層)
  • 二軸押出機

延 伸

加熱したフィルムを縦や横方向に引き伸ばして分子を整列させ、フィルムの物性を改変し、新たな機能を付加する技術です。当社では、縦延伸、横延伸、チューブラー延伸、逐次二軸延伸があります。

縦延伸 簡略図

縦延伸

低速回転するロールと高速回転するロール群を用いてフィルムを縦方向に延伸する。

横延伸 簡略図

横延伸

フィルム端部をクリップなどの治具で把持した状態で走行し、横方向に延伸する。

設備・方式 特徴
  • 縦延伸
  • 横延伸
  • チューブラー延伸
  • 逐次二軸延伸
強度の向上や透明性、バリア性、耐薬品性、熱収縮性、配向性などを付与することが可能。

塗 工

材料を調合した溶液をフィルムの表面に高精度で塗布し、乾燥・硬化させ、光学機能や物理機能を付与する技術。

ダイ方式 簡略図

ダイ方式

ダイから塗工剤を押しだしながらフィルム上にコーティングする方式である。

リバースグラビア方式 簡略図

リバースグラビア方式

グラビアロールを基材の搬送方向と逆に回転させ、回転するグラビアロールが塗工剤を掻き揚げ、ドクターブレードで余分な塗工剤をかき取った後に、塗工剤をフィルム上にコー ティングする方式である。

設備・方式 特徴
  • ダイコーティング
  • リバースグラビアコーティング
  • スプレーコーティング
各種ハードコートフィルムをはじめ、塗布型透明導電フィルム、透明耐熱基板、反射防止フィルムなど、様々な機能の組み合わせが可能。

印 刷

グラビア印刷やフレキソ印刷によってインキをフィルム表面に転写する技術。

グラビア印刷 簡略図

グラビア印刷

凹版にインクを供給し、ドクターブレードで余分なインクをかき取った後に、フィルム側から圧力をかけ、凹にあるイン クをフィルムに転写・乾燥する方法。

フレキソ印刷 簡略図

フレキソ印刷

凸版にインクを供給し、フィルム側から圧力をかけ、凸にあるインクをフィルムに転写・乾燥する方法。

設備・方式 特徴
  • グラビア印刷機(10色)
  • フレキソ印刷機(10色)
基材表裏面への連続印刷や高精度ピッチ制御が可能。

貼 合

機能の異なるフイルムなどを接着剤や溶融樹脂を用いて貼り合わせて、複合性能を持った多層フィルムに展開する技術。

ドライラミネート 簡略図

ドライラミネート

接着剤を用いて、フィルムとフィルム、またはフィルムと金属を貼合(ラミネート)する方法

押出ラミネート 簡略図

押出ラミネート

フィルムとフィルム、またはフィルムと金属の間に溶融樹脂を押出機から供給して、貼合する方法

設備・方式 特徴
  • ドライラミネート
  • 押出ラミネート
  • ロールラミネート
要求性能を満たす基材を選定し、基材の設計から要求特性に合せたプロセス選定まで一貫加工が可能。

加 圧

木質、樹脂などの各種材料を連続またはバッチで圧力・温度を制御して加圧する技術。

パーティクルボード連続プレス機

設備・方式 特徴
  • パーティクルボード連続プレス機
高精度の圧力・温度制御が可能。

抽 出

液体や個体などの物質から効率よく高濃度で特定成分を選択的に分離する技術です。

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