気候変動対策の取り組み
大倉工業グループは、地球温暖化の原因となるCO2排出量の削減に向け、省エネ活動の徹底、省エネ設備の導入・更新、再生可能エネルギーの導入と利用拡大に取り組んでいます。
CO2排出量削減
Scope1,2
大倉工業グループは、環境分野のマテリアリティの中でも気候変動対策を重要テーマの一つと捉え、2030年に向けたScope1及びScope2のCO2排出量削減目標を設定し、削減に取り組んでいます。
また、2030年の目標を達成するために、中期経営計画に合わせて短期目標も設定しています。2025年より開始した中期経営計画(2027)に基づいて見直しを行い、2027年のCO2排出量削減目標を新たに設定しました。
国内事業所
2027年:削減目標 2021年比25%削減(2013年比40%削減に相当)、目標値 91,694t-CO2
2030年:削減目標 2021年比37%削減(2013年比50%削減に相当)、目標値 77,023t-CO2
当社グループは、2027年の削減目標達成に加え、その先を見据えた2030年の削減目標達成を目指します。脱炭素への投資や再生可能エネルギーの導入を積極的に進めながら、引き続きScope1及びScope2のCO2排出量削減に取り組んでいきます。
Scope3
大倉工業グループは、2022年よりScope3(原材料調達から製品の廃棄に至るサプライチェーンにおける、Scope1及びScope2以外の間接排出)の算定を開始しました。
対象範囲や算定方法の見直しを適宜行い、今後も算定精度の更なる向上に努めていきます。
現在、Scope3の算定においては、主に国立研究開発法人 産業技術総合研究所のデータベース(AIST-IDEA)や環境省の「サプライチェーンを通じた組織の温室効果ガス排出量等の算定のための排出原単位データベース」などの二次データを用いています。将来的なScope3削減に向けて、更に精度の高いデータの調査と検討も併せて進めていきます。
Scope3の削減目標については、2025年に当社グループが削減状況を把握しやすいカテゴリを対象として、「カテゴリ4(輸送、配送(上流))、カテゴリ5(事業から出る廃棄物)におけるCO2排出量を2027年度までに3%以上削減する(2024年度比)」という目標を設定しました。
一方で、Scope3の全カテゴリを対象としたCO2排出量の削減目標は、現時点では設定していません。Scope3のCO2排出量を更に削減するため、中期経営計画の最終年である2027年までに、算定精度の向上に加え、Scope3全体における基準年と具体的な削減目標の設定を目指します。また、Scope3の削減に向けては、環境負荷の少ない原材料への切り替え、歩留まりの改善、製品の輸送手段の見直し、廃棄物のリサイクル率向上など、Scope3のCO2排出量削減に貢献する取り組みを積極的に推進していきます。
太陽光発電システムの導入
当社グループでは、グループ会社を含む各拠点の工場建屋において、オンサイトPPAの導入を積極的に推進しています。併せて、オフサイトPPAやCO2フリーメニューなど多様な施策を展開し、環境に配慮したエネルギー活用の拡大を図っています。詳細な取り組み内容や最新の実績については、統合報告書をご参照ください。
OKURA Reportインターナルカーボンプライシング制度の導入
インターナルカーボンプライシング(ICP)制度は、事業活動に伴うCO2排出量に対し、企業が独自に社内炭素価格を設定することで、脱炭素投資を推進する仕組みです。
大倉工業グループは、2030年のCO2排出量削減目標の達成に向けて削減活動を一層加速させ、より実効性のある脱炭素投資を促進するため、2025年にICP制度を導入しました。社内炭素価格を設定し、当社グループのCO2排出量(Scope1,2)の削減に貢献する設備投資の削減効果を金額換算したものを、投資判断の参考として運用しています。
今後もICP制度を活用することで、新たな省エネルギー設備の導入を促進し、当社グループのCO2排出量削減目標の達成を目指します。
物流における効率化
大倉工業は毎年3,000万トンキロ以上の出荷を行っており、省エネ法※で定める「特定荷主」に該当しています。大倉工業グループは、物流段階においても中期的な目標として、製品出荷や廃棄物輸送の効率化を図り、物流網を通じて発生するCO2排出量の削減を環境目標へ掲げて管理を進めています。
今後も、物流業者との密接な連携、効率的な出荷計画による突発的な出荷の削減、出荷先が同じ方面の製品の集約輸送、チャーター便の利用削減などの対策を講じ、環境負荷の低減に努めていきます。
※正式名称は、エネルギーの使用の合理化及び非化石エネルギーへの転換等に関する法律
CO2排出量削減コンテスト
脱炭素経営に貢献した、優れた施策に対するインセンティブを付与することと、優れた施策の水平展開を図ることを目的に、大倉工業は毎年6月の環境月間にCO2排出量削減コンテストを開催しています。本コンテストでは、大倉工業グループ内の各事業所で取り組んでいる施策を募り、優れた施策の表彰を行っています。
2023年からこの取り組みを開始し、当初はScope1及びScope2に対する施策のみを対象としていましたが、2024年にScope3部門も新設しました。Scope3部門では、輸送に関する取り組み(カテゴリ4)や廃棄物削減に関する取り組み(カテゴリ5)に対して評価しています。
応募された施策の中で最もCO2排出量削減効果の大きい施策を社長賞、水平展開の容易さなども踏まえて優れた施策には事務局賞を授与しています。最新の各受賞施策については、統合報告書をご参照ください。
本コンテストを通じて好事例をグループ全体で共有・展開し、組織一体で脱炭素化を加速させていきます。